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機械式駐車場を平面化する際にかかる費用の目安

機械式駐車場を平面化(解体・撤去・平置き化)する際にかかる費用は、想像も難しいですね。平面化するには設備の種類、台数、選ぶ工法、現地の状況によって大きく異なります。

あくまで目安ですが、一般的な費用の相場と、費用に影響を与える要素を解説します。

1. 平面化工事の費用目安(規模別)

機械式駐車場の撤去・解体費用は、一般的に装置のタイプと台数によって決まります。

装置のタイプと台数(目安) 撤去・解体費用の相場
2段方式 (8台分) 150万円 〜 400万円前後
2段方式 (24台分) 250万円 〜 500万円前後
多段方式 (32台分) 850万円 〜 1,500万円前後

調べたところ、出典や業者によって価格に幅がありますが、総額では小規模で150万円程度から、大規模で数千万円規模になることもあるようです。
また、解体後の平面化工事(仕上げ)まで含めた、平面化された1台あたりの費用は、およそ100万円〜150万円前後が目安とされています。

2. 費用の内訳と工法の違い

平面化工事の費用は、主に「機械設備の撤去費用」と「ピット(地下)の処理費用」で構成されます。

① 埋め戻し工法(低コスト・長期利用向け)

内容 特徴 費用の傾向
機械撤去後、ピット(地下部分)に砕石や土砂などを入れて埋め戻し、舗装して平置き駐車場にする方法 長期的なメンテナンス費用がほぼかからない。地盤沈下の可能性などを考慮する必要がある 鋼製平面化より比較的安価になる傾向がある

② 鋼製平面化工法(工期短縮・柔軟性重視)

内容 特徴 費用の傾向
機械撤去後、ピットの上に鋼製の床板(デッキ)を設置して平置き駐車場にする方法 工期が短い。将来的に再度機械式を導入したい場合や、地下ピットを倉庫などに再利用したい場合に柔軟に対応できる 埋め戻し工法より高価になる傾向があるが、ピットの埋め戻しが不要なため、工事が単純化される場合もある

3. 費用に影響を与える主な要素
見積もり額は、以下の要素によって大きく変動します。

装置の構造と複雑性:
・昇降横行式やタワー式など、複雑な装置ほど解体作業に手間と時間がかかり、費用が高くなります。
・地下にピットがあるかどうかも、埋め戻し費用に大きく影響します。

現場の立地と搬出条件:
・重機が入れない、作業スペースが狭い、閑静な住宅地で騒音・振動対策が必要な場合などは、費用が割高になります。
・解体した金属くずなどの産業廃棄物運搬・処分費用も含まれます。

仕上げ方法:
・解体後の平面部分をアスファルト舗装にするか、コンクリート舗装にするか、あるいは緑地化するかによって費用が変わります。

業者による違い:
・所有している重機の有無や、廃材処理の方法、中間マージンの違いなどにより、業者間で大きな見積もり差が出る傾向があります。

【重要】正確な費用把握のために

費用は個別の条件で大きく変動するため、必ず複数の機械式駐車場専門業者から現地調査と見積もりを取って比較検討することをおすすめします。これにより、適切な費用相場を把握し、コストを抑えることができるようになります。

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